漢方コラージュ代官山:低血圧・貧血・脳貧血・だるい・疲れやすい女性
コラム
♡女性の方のお悩み
血圧が低く、貧血と指摘され、立ちくらみが
あり、
そして、疲れやすい・だるい
このよう症状を訴える女性が多くみられます。
検査をしても、特に大きな病気はなく、
なんとなくだるくて、しんどいなと感じつつ
日々を暮らしている。
サプリメントを服用したり、
内科にて補中益気湯という漢方薬を飲んだり、
アロマオイルを生活の中に取り入れても
なかなかカラダがしゃっきとしない
現実があります。
女性の方と言っても、一律に述べる事は
できません。
それぞれの女性の年代において、
特有な原因を見極めて考える必要があります。
♡まず病名を理解する
♠低血圧
一般的に上の血圧が100mmHg未満の状態を
指します。
症状としては、全身のだるさ・めまい・頭痛
・肩こり・耳鳴り・不眠・動悸など、
多岐にわたります。
♠脳貧血
脳貧血とは、ベッドから起き上がるときや、
椅子から立ち上がるときに、目の前が暗くなり
立っていられない状況になります。
一時的に脳の血液量が減少した状態です。
血圧を調節している自律神経の障害に
よっても起こります。
そのため脳貧血の方は、日ごろは低血圧
ではない人にもみられます。
♠貧血
貧血とは、血液の細胞のひとつである赤血球や
ヘモグロビンが低下する病気の総称です。
赤血球は全身に酸素を運ぶ働きがあります。
赤血球が酸素を運ぶためにはヘモグロビンという、
赤色のタンパク質が正常に機能する必要が
あります。
貧血になりますと、全身に酸素を運ぶ赤血球や
ヘモグロビンが不足しますので、さまざまな
症状が現れます。
低血圧の症状と似ています。
なんと言っても、疲れやすくだるい。
脳の酸素不足のための、頭痛やめまい。
顔色が悪い、味覚が鈍くなる、爪がもろく
なるなどです。
☆女性:年代別にみていきましょう。
♠20代~
この年代は、学生から社会人になる変化の
影響を受けます。
学生の頃は親元にいて食事も困ることが
ありません。
社会人になりますと、親元を離れての暮らし
になることが多くなります。
社会に出ますと、緊張やストレスにさらされます。
食欲や排便に異常をきたす事も多く見られます。
帰宅時間も遅くなり、晩御飯もおろそかに
なりがちです。
動物性たんぱく質のお肉をあまり食べないで
いますと、血液が薄くなり貧血になりやすく
なります。
そうしますと、疲れやすい・だるいとなります。
20代の貧血からくる、疲れやすくだるいは、
病的なものは少なく、何と言っても「食事」
がポイントになります。
たんぱく質・脂質・糖質・ミネラル・ビタミンの
五大栄養素をバランスよく摂取する事になります。
ところが現実的には、なかなか難しい。
そこで漢方コラージュ代官山では、短時間で
効率よく栄養が摂れる食事指導をしています。
比較的栄養を摂っているのに、少し貧血気味
の方がおられます。
この時に、栄養を血液に転化させる
ために漢方処方を使います。
♠30代~
この年代になりますと、生理不順などの
婦人科疾患が出てきます。
そこで目立ってくるのが、子宮筋腫です。
子宮筋腫が大きくなってきたり、
発生する部位によって、生理の量がとても多くなり、
結果貧血を招き疲れやすい・だるいになります。
漢方では、子宮筋腫を瘀血と考えてます。
瘀血を解消するために、
通導散・桃核承気湯・桂枝茯苓丸など
を用いる事が現代では多いのですが…..
効果が出ない症例も散見されます。
江戸時代後期の漢方医は、あまりこのような
処方は使っていないのです。
またこの年代になりますと、
会社でのポジションも上がり、
そのためのストレスも強くなります。
結果、自律神経に失調をきたし、
疲れやすい・だるい・不眠と言った訴えが
増えてきます。
この場合もその方の病態に合った漢方を
処方します。
♠40代そして50代
この年代は、なんと言っても生理の乱、
更年期障害が影響してきます。
当然、疲れやすい・だるいが顕著になります。
仕事や家事もこなせなくなってきます。
メンタルの不調も多く見られます。
イライラや不眠が目立ちます。
更年期障害では、生理があるうちの不調と
閉経以降の不調では、漢方としての考え方
に違いがあります。
このように、
女性の疲れやすい・だるい
その年代における特徴をつかむ事が大切です。
いづれの年代におきましても、
的確に病態をつかみ、
適切な漢方処方を服用すれば、
疲れやすい・だるいから解放されます。
Lab collage(漢方研究会)
戸田一成
代官山 東京