コラム

疲れ・だるさ・気力がない:新たな漢方治療

コラム

疲れが取れない だるい 気力が湧かない

 

気うつ状態が続き、慢性的に疲れが取れず、

意欲の低下をきたし、お困りの方が多く

いらっしゃいます。

内科や心療内科を受診して、

適切な処方の服用により、

改善される方は良いのですが、

全ての方が元気を取り戻す事ができない

現実があります。

 

そこで、漢方薬を処方される事も多くあります。

疲れて元気がないのですから、

漢方では「補う」処方が多く出されます。

「補う」事の代表的な漢方薬は、人参になります。

漢方ではこのように、元気が無ければ、「補う」。

身体にとって、邪が影響して元気がない場合は、

邪を「瀉す」という、考え方があります。

これを、「補瀉」と言います。

 

「補う」漢方処方としては

・補中益気湯

・十全大補湯

・人参養栄湯

などがあります。

 

また、気の巡りを良くする「気剤」と

呼ばれる処方も良く用いられます。

・香蘇散

・半夏厚朴湯

・加味逍遥散

 

とても理にかなったように見えます。

疲れてるのですから、「補う」。

そして、気持ちが巡らないから「気剤」を

服用する。

ところが、このような漢方治療を受けても

全く改善しない方が、非常に多くいます。

効いていないのです。

 

江戸時代の中期に登場する漢方医に

吉益東洞がいます。

東洞は、「補う」漢方を否定します。

漢方処方では、「補う」事はできないと

断言しています。

「補う」事ができるのは、食事のみと。

 

考えてみると、そうなのです。

なんだかの理由で、食事が取れなかったします。

その方に「補う」漢方処方である、補中益気湯を

服用させても、元気が出るわけがないのです。

ご飯を食べなければ、元気は出ないのです。

(では、どうして補中益気湯と言う処方が

できたのか?この点につきましては、

専門的になり過ぎますので、ここでは

割愛させて頂きます。)

 

新たな漢方治療について….

 

漢方と言いましても、様々な流派があります。

大きく分けて二つ。

中国に発生した中国伝統医学を、

現代流にアレンジした中医学。

 

そして、安土桃山時代の後期に

中国から中国伝統医学が流入します。

そして、江戸中期に中国伝統医学と

決別した日本漢方・経方理論が誕生します。

 

経方理論の立場で漢方治療を行なってる方々

において、新たなアプローチが試みられています。

 

脳神経学の分野においての疲労の解釈として、

「脳内の炎症」が注目を集めています。

この「脳内の炎症」を、漢方的に変換した

試みが、江戸後期の漢方臨床医の文献に

みる事ができます。

 

正に「脳内の炎症」を漢方的に変換して、

新たな漢方治療が始まったのです。

 

補中益気湯などの補う処方を服用して、

効果の得られなかった方、

試してみる価値は十分にあります。

 

 

漢方研究会 コラージュ

lab  collage

戸田一成

代官山 東京

漢方 コラージュ 代官山について

 

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