Bauhausに学ぶ、漢方研究会コラージュ
研究会
今から13年前、6名のメンバーで
Lab collageがスタートした。
そして、学習方法においてもいくつか
変更を加えて行く中で、現在は30名の
若い医師・薬剤師が学びに来てくれている。
今があるのは、過去に在籍して頂いた方々
の存在が非常に大きい。感謝である。
発足当初から、一つのテーマを貫いて来た。
建築家ルイス・サリヴァンの言葉、
「形態は機能に従う」である。
この言葉は、正しくバウハウスの理念でもある。
バウハウスとは、1919年ドイツ・ワイマール
に設立された、工芸・写真・デザイン・美術
・建築など総合的な教育を行う美術学校の
ことである。
その功績は大きく、モダンデザインの基礎を
作り、今もなお世界中の建築やデザインなど、
様々な分野に多大な影響を及ぼしている。
バウハウスにおける、「形態は機能に従う」
とは、「機能性を追求してシンプルな
デザインを求める」ことである。
これがどうして、漢方に関係するのか?
デザインと漢方は無縁ではないのか?
至極当然な問いかけである。
Lab collageでは、「処方は病態に従う」
ことであり、「複雑な病態でもステップを
踏んでシンプルに表現し、処方の選択や
加減において美しさを求める」事である。
そして、最も大切な事は結果が全てである。
効かなければ意味がないのである。
バウハウスの教育システムは、後に
世界中に浸透してデザイン教育の規範
になったと言っても過言ではない。
Lab collageも古い手法にしがみつく事なく、
常に創造的であり、そして革新的な集合体
であるために研鑽しているのである。
「病態から処方をデザインする」
これは正しく、バウハウスの教育に
学ぶ事にほかならない。
漢方研究会コラージュ
漢方 コラージュ 代官山
戸田一成