レモン組の皆さんへ、ささやかなプレゼントを♡
研究会
レモン組
宿題になります。
テストは8月zoomレッスンを
予定しております。
♠類似処方の鑑別について
「時代は変わる」
処方の学習方法として、古典からの
抜粋を列挙して、理屈として覚える。
この手法は昭和の時代のもの、
新たな提案を致します。
また、古典に書かれてる事が、
全て正しいとは限らないのです。
古典から如何に創造性豊かに、
実学として使える方法を生み出すのか?
ここがポイントになります。
今回の宿題は、文字としての文章で
覚えない事。
理論を実際の臨床にリンクさせるために、
視覚的に「可視化」する事。
では、どのよにアプローチしたら良いか?
視覚的に「可視化」する事を提示します。
(視覚的に可視化すとは、ビジュアル的
だけでなく、身体の内部の筋量や胃気が
どのようになっているのか?
そこを「見える化」することである。)
◇葛根湯と麻黄湯の鑑別
葛根湯
・項から背にかけて、寒邪の侵入により、
筋が拘急して凝ったように見える。
そして、悪寒を伴う。
(出典には悪風とあるが、それについては
別の機会に述べる)
・組成よりみると、
芍薬甘草湯→桂枝湯を内包している。
その点、陰陽の絶対量については、
麻黄湯より低いレベルにある。
視覚的に見て項から背にかけて凝ってる
様子が分かる。
そして、麻黄湯とくらべると、
筋量と胃気が弱い。
しかし、陰陽の絶対量は100%~50%
の間にある。
このことで葛根湯を呈する素体を
視覚的に可視化する事ができる。
麻黄湯
・主治よりみると、悪寒→発熱そして、
身疼腰痛、骨節疼痛が見える。
但しここで考えなくてはいけない。
組成よりみると、麻黄湯は甘草麻黄湯が
内包されている。
出典は、金匱要略・水気病である。
そもそも素体に水がしっかりと
ある事が分かる。
身体に水の保有量があるという事。
水の保有量が少ないとは、素体がスルメ化
しているという事。
この甘草麻黄湯が適応となる素体、
すなわち水がある事が根底にあって、
そこに寒邪が侵入して疼痛となる。
水は寒邪を呼んで痛みとなる流れである。
そして「喘」を伴う。
この「喘」も根底には「水」があると言う事。
更に「悪寒」は強い。
(ここも出典には悪風とあるが、解説は別の
機会に。)
麻黄湯が適応となる素体は、身体に水がある。
当然生理的な水をさす。
生理的な水があると言う事は、筋量がある
と言う事。
葛根湯とくらべると、素体として筋量と胃気は
麻黄湯の方がしっかりとある事になる。
麻黄湯の素体は、
陰陽の絶対量100%~70%の範囲にあって、
筋量も充実していて、胃気もある。
このように、視覚的に可視化できる。
現実的に言える事として、
30代で何らかの要因でスルメ化が
起こってしまった素体は、
麻黄湯の病態を呈することは、
確率的に極めて低いと言える。
このように、主治そして組成より、
処方が呈する素体の
視覚的に可視化してみた。
但し、この方法が全てではない。
レモン組の皆さんは、
更にクオリティーの高い解答を期待する。
◇類似処方の鑑別について
以下について
視覚的に可視化しておくこと。
1.葛根湯ー麻黄湯
2.苓桂朮甘湯ー真武湯
3.半夏瀉心湯ー甘草瀉心湯
4.黄連湯ー半夏瀉心湯
5.真武湯ー附子湯
6.逍遙散ー柴胡桂枝湯
7.大柴胡湯ー柴胡加竜骨牡蛎湯
8.桂枝甘草竜骨牡蛎湯ー桂枝加竜骨牡蛎湯
9.黄耆桂枝五物湯ー黄耆建中湯
10.五苓散ー茯苓甘草湯
11.猪苓湯ー五苓散
12.甘草麻黄湯ー甘草乾姜湯
13.人参湯ー桂枝人参湯
14.麻黄附子細辛湯ー麻黄附子甘草湯
15.麻杏甘石湯ー麻杏薏甘湯
以上
文章としての提出は不要。
当日はノートまたはテキストを
全て閉じて頂きます。
受け取る側が実際の患者像を
イメージできるように解答して
ください。
ゆり子さんがインスタで
おっしゃってた
「次元の違う」…
そのな漢方をやりましょう
カズさんより…♡
漢方研究会コラージュ
Lab Collage
代官山 東京