研究会

Lab collage A to Z PartⅡ 

研究会

今回のコラムも、漢方に興味を持たれた、

若い医師・薬剤師の方々が対象になります。

予めご了承ください。

(失礼になるといけませんので、

ご年配の方はスルーをお願い致します。)

 

PartⅠでは、時代の変化によって、

漢方の考え方も変わり、

新たな方剤が創製された事を示した。

それは、社会的または医学界の

風潮による影響が大きい。

 

そして、現在の社会的状況をみると、

社会や地球環境を持続可能にしていく、

と言う考え方が浸透してきている。

企業のレベルでも個人においてもである。

サステナビリティの取り組みが始まった

のである。

 

また消費においても無駄をなくし、

良識的に考えて行動しようと言う

流れがエシカル消費である。

 

生薬という資源においても、

大量に消費するのではなく、

持続可能な循環のもとに使用

しなければならない。

そこで良識的に考えて生薬を使う

のであれば、薬味の数は少なく、

一味の量も最小限にするべきである。

よりシンプルに…

歴史的または社会的な考え方の流れ

からしても、経方理論に立ち返る事は

自然の流れのように思うのだが…

如何であろうか?

 

漢方の持つ歴史は長い。

そこで、若い方々は

「漢方における伝統」を考えると、

戸惑いがあるのではないだろうか?

 

経方に立ち返れと言われても、

漢方の伝統も守る必要はないのか?

このような疑問があって当然である。

そこで、伝統について考えてみよう。

 

漢方の伝統について

 

Lab collageでは、2020年2月に

セミナーを開催した。

その時のお題目は、

「虎屋とエルメスの学ぶ、

老舗の流儀。」であった。

また漢方から遠く離れた、虎屋とエルメス。

若い医師・薬剤師の方々なら、ついてこれると

思います。

大切な事は、狭い漢方業界の中にいない事。

パリやロンドンそしてNY、このような視点

で漢方を考えた方が楽しいし有意義である。

 

当時のフランスの高級ブランド、

エルメス本社副社長を、長年日本人が

つとめていたということをご存じ

でしょうか?

彼の名前は、斉藤峰明。

そして彼は著書の中で、とても印象的な

事を話すのである。

「エルメスの神髄はものづくりにある。

もしライバル企業を強いて挙げるとしたら、

日本の老舗和菓子屋『虎屋』である」と。

 

誰もがエルメスのライバルは、

他のハイブランドと思っていたでしょう。

ただパリっ子には、パリに虎屋支店が

あるので、さほどの驚きは無かったようである。

 

ここからドラマが始まるのである。

 

【虎屋】

室町時代後期に京都で創業。

1879年東京赤坂に店を構える。

1980年和菓子を通して日本文化を

世界に広めたいと、パリに出店。

2003年には和と洋の垣根を超えた

菓子を提案する「TORAYA  CAFE」

をオープン。

十七代目当主、黒川光博。

 

【エルメス】

1837年、パリに開いた馬具工房が始まり。

後にグレース・ケリー名を冠した

「ケリー・バック」。

ジェーン・バーキンに五代目社長が送った

「バーキン」などは有名。

あまりにものビック企業なので

他は割愛させていただきます。

 

「エルメスのライバルは虎屋」

の発言により、両氏の対談が企画

されたのである。

そして、それを機会に両氏が親交を

深めて行くことになる。

 

虎屋は創業500年弱、

エルメスは創業200年弱、

共通するのは「伝統」である。

ここに学ぶべき事がある。

 

当時の十七代目当主黒川光博は

このように話す。

「老舗として500年近く続けてこれたのは、

挑戦を厭わない姿勢があってこそ、

続いてきたのだと。

伝統とは、変わり続けることであり、

守ることではない。

実証からくる言葉の意味は重い。

 

若い方々が、「漢方の伝統」を受け継いで

いこうとするなら、時代の変化に対応して

変わり続ける」ことなのである。

 

ある漢方医が「変わり続ける」ことが

できたのなら、人生のピークは来ない

ことになる。

これは素晴らしいことである。

 

ほぼ年配の方の多くは、

「変われない・変わろうとしない」

この現実はあります。

結果、頑なになる。

あの方の人生のピークは還暦の頃

でしたねの話になるんですね。

 

若い方々も今は大丈夫と思っていても、

50代、60代になっていくにつれ、

変われない→頑なになる

たくさん見てきました。

 

漢方のスキルを上げたいのなら…

もうお分かりですね。

古典にしがみつくのではなく、

新たな価値を作って行くこと、

つねに変わっていくことが、

臨床力を上げることにつながる。

 

なぜ、Lab collageのA to Zを述べたか?

 

コロナ禍の中で、皆さん今までになく自身の

事について考える時間ができたのだと思う。

昨年の秋以降、調剤薬局に勤める薬剤師さん

からの問い合わせが多くなりました。

その都度丁寧にお返事をしてきたつもりで

おります。

 

ここで、研究会としての理念や方向性、

そして感性…ここを明確にする事により、

Lab collageの内容が明確になり、

若い方々の判断材料になると

思ったからである。

 

他業種の方々からの学びを多く取り入れて、

常に「変わり続ける」集合体が

Lab collageになります。

 

熱い気持ちを持った、若者達。

お待ち致しております。

 

Lab collage

代表 戸田一成

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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