漢方コラージュ代官山:脊柱管狭窄症・腰痛・肩痛みなどを軽減する方法
コラム
☆お年寄りの腰痛に八味丸???
痛み・しびれに悩まされる方は、
非常に多くいらっしゃいます。
それは、整形外科においてもほぼ原因が
分からないからなのです。
そこで、漢方治療を求めてくる方が多いのです。
漢方コラージュ代官山でも以前は、
中医学における弁証論治という手法で
漢方治療を行っておりました。
寒い外で冷やされて発生した痛みには、
発表という方法で対応します。
この方法はそれなりに効きます。
また、加齢に伴う腰の痛みなどには、
老化を腎虚と定義して、腎を補う方法で
治療を試みてきました。
良く使う方剤として、お年寄りの腰痛は
なんと言っても八味丸になります。
腰痛と同時に目の疲れがあれば、
杞菊地黄丸が適応になっています。
寒い季節において加齢とともに起こる
腰痛には、独活寄生湯がとても効果が
あるように書籍に記載されているのです。
ところがこれらの方法でたくさんの症例を
重ねてきましたが、全くと言ってよいくらい
効果がありません。
効かない現実があります。
☆漢方における理論とは、何が正しいのか?
漢方の学習について、古典に書かれてる事が
絶対に正しいと考えてる医師・薬剤師が、
がいらっしゃいます。
数百年前に書かれた事が、絶対に正しいとは
限らないのです。
その時代においては、正しい事だったと思います。
数百年前と現在では、何もかもが違います。
昔は防寒着などはなっかたのです。
今は寒ければダウンをきます。
食事も昔と今では別ものでしょう。
江戸時代であれば、肉はほぼ食べていない
でしょう。その当時と比べると現代の
カロリー摂取量は相当高いと思われます。
住居においても然りです。
江戸時代の家と今の高層マンションとでは、
全く別物なのです。
このように環境から全てが昔と今では、
全く異なるのです。
そこで、「痛み」についても現代においては、
漢方的にどのように考えたら良いのか?
☆痛みが軽減する考え方とは?
現代における漢方治療において、
その全容を細かく述べるのは、
煩雑になり過ぎますので、
最も代表的な治し方について述べます。
痛みの方の多くは、肩や腰の痛みです。
痛みのある方を良く観察してみますと、
痛い部位をかばうような動作が見られます。
痛いですからなるべく動かないように
なってしまいます。
ここ痛みの悪循環に陥るのです。
痛い→かばう→動かさない→
周囲の筋肉が凝り固まる→痛みが増す
そして、このような悪循環に陥った痛み
の方に、どのようにすると痛みが
楽になりますか?
とお聞きすると。
決まって「お風呂で温まる」と楽になります。
このような答えが返ってきます。
実際、この現実は多いのです。
☆「お風呂で温まる」がポイント
お風呂で温まると痛みが軽減するの
ですから、そのような方剤を作れば
良いのです。
まず「痛み」がありますから、痛みの
周囲の筋肉が凝り固まっています。
この凝り固まった筋肉を緩めてあげる
配合を使います。
そして「お風呂で温まる」環境を作り出す
配合を考えれば良いのです。
これは、漢方で考える「血」を温める当帰
と言う生薬がその役目を果たします。
①痛い部位の筋肉の凝りを解除する
②凝った筋肉の「血」を温める。
①+②の配合の処方を服用
これで痛みから解放されます。
但しがつきます。
単純に痛みだけの方は少ないのです。
痛み+浮腫み
痛み+痺れ
痛み+気圧の変動が影響
などなど…
付随する病症を含めて処方の構成を
考える必要があります。
漢方コラージュ代官山
漢方研究会コラージュ
代官山 東京
戸田一成