漢方コラージュ代官山:膀胱炎・尿漏れ・過活動膀胱
コラム
☆膀胱炎
膀胱炎は膀胱に細菌が入り、尿の中で
急激に増えて膀胱粘膜に炎症が起こって
しまう病気です。
女性に多いのは、女性の尿道が男性に
比べると短いために細菌が入りやすい
弱点があるためです。
急性膀胱炎になりますと、
排尿時痛、頻尿、残尿感、血尿などが
現れます。
これらの症状に対して、抗菌薬がとても
良く効きます。
泌尿器科や婦人科で対応して頂けます。
問題は、急性膀胱炎は治っているのに
症状がとれないことです。
検査をしても異常がなく、細菌の感染も
ないのですが、排尿時痛や残尿感が残る
のです。
そこで病院では、猪苓湯が処方される事が
多いです。しかし、あまり効きません。
そもそも、猪苓湯という処方は下痢止めの
漢方薬なのです。
このように細菌感染は否定されているのに、
排尿時痛や残尿感が残ってしまう膀胱炎症状
にポイントを絞った漢方治療について述べて
みたいと思います。
■精神的なものと言われる膀胱炎
症状だけが残ってします膀胱炎については、
漢方治療で症状の消失をみる事が多いです。
漢方ではどのように考えるのか?
膀胱炎症状+身体の背景を考える。
ここに症状の消失のカギがあります。
具体的にみていきましょう。
一番多いのは
♠冷え症
この冷え症を的確に治療できますと、
症状は無くなります。
ところがこの冷え症の漢方治療は
なかなか難しいのです。
良く婦人科では女性の冷え症に対して、
当帰芍薬散が処方されます。
女性の冷え症だからと一律に当帰芍薬散
ではないのです。
問題は、どこがどのように冷えているのか?
そこを確実に把握する必要があります。
その次は
♠メンタルの不調
背景にメンタルの不調があると言っても
千差万別です。
ストレスが精神症状として表現されてる
場合、例えばイライラや落ち込むなど。
または、消化器症状として胃痛や下痢と
なったりします。
このようにメンタルの不調を整えることに
よって膀胱炎症状も軽減していく事が多く
あります。
さらに
♠カラダの水の偏在を整える
むくみとして現れることが多いです。
または、皮下に水が多いため、
常にウエットな肌になっています。
このような方は、だるさがあります。
乾いたTシャツは軽いです。
濡れたTシャツは重いです。
つねに濡れたTシャツを着ているため、
カラダが重く感じてしますのです。
カラダにおける水のバランスを整える
事も膀胱炎症状の消失に繋がります。
☆尿漏れ
女性の方で一定の年齢を過ぎると、
大笑いをしたり、咳き込んだり、
重い荷物を持って腹圧がかかった時
などに、予期せぬ尿漏れが起こります。
♠原因 骨盤底筋群の弱り
骨盤底筋群は、
骨盤の臓器を支える役割と、
腹腔を安定させ役割と、
排泄をコントロールする役割が
あります。
骨盤底筋群が弱りますと、
尿漏れや頻尿と言った尿トラブルが
起こりやすくなります。
その他には、
お尻のラインが下がったり、
お腹がポッコリと出たり、
ボディラインが崩れてきます。
♠骨盤底筋エクササイズ
妊娠出産、加齢、肥満、運動不足など
により骨盤底筋群は弱ります。
そこで、骨盤底筋エクササイズは
とても有効な方法になります。
ところが、エクササイズを取り入れても
やはり納得ごいくほどの改善が得られない
方がいらっしゃいます。
このような方には、漢方治療がオススメです。
♠尿漏れの漢方治療
筋膜リリースそして筋肉の働きを
正常に保つ事が漢方治療でできます。
五十肩や腰痛そして座骨神経痛などにも
応用が可能です。
是非、尿漏れでお困りの方には、
試して頂きたい漢方治療になります。
☆過活動膀胱
過活動膀胱とは、排尿トラブルの一つです。
膀胱に尿が十分に溜まっていないのに、
膀胱が収縮してしまい、結果トイレが
近くなってしますことです。
過活動膀胱として以下の症状があります。
・尿意切迫感
急に尿意を催し我慢ができない
・頻尿
さっきトイレに行ったのに、
直ぐに尿意を催します。
・切迫尿失禁
我慢できずに尿が漏れます。
原発となる病気が否定された場合、
漢方治療が有効になります。
♠過活動膀胱の漢方治療
何らかの要因により膀胱が収縮して
しまうので、膀胱の収縮を緩める
治療を行うことになります。
収縮にたいして、弛緩させるわけです。
他にもいろいろと応用が可能です。
例えば緊張により腸が収縮して痛む場合や
子宮が収縮して痛む時なども、
同じ方法で弛緩させて痛みから解放されます。
過活動膀胱でお悩みの方にも、
漢方治療はオススメと言えます。
精神的なものと言われる膀胱炎、
尿漏れ、過活動膀胱について
みてきました。
いづれも漢方治療が有効なのですが…
漢方治療と言いましても、
中医学をはじめとして様々な流派があります。
漢方研究会コラージュでは、
中医学は過去の理論と考えております。
これらの排尿異常につきましても、
新たな経方理論に落とし込む事によって、
良好な結果が出ていると考えております。
是非、新たな経方理論をお試しください。
漢方コラージュ代官山
漢方研究会コラージュ
戸田一成
代官山 東京