ニキビ 生活習慣から改善していく方法:漢方コラージュ代官山
コラム
ニキビを生活習慣から改善していく方法を
見ていきたいと思います。
☆ライフスタイルからみたニキビ
①食事について
食事とニキビは深い関わりを持ちます。
一言でいいますとバランスの良い食事に
つきます。
分かりやすく理解して頂くために、
ニキビを増悪させてしまう、
飲食についてみていきましょう。
・脂っこいメニューが多い方
男性に多いのですが、
朝はコーヒー一杯、昼は豚骨ラーメン、夜は牛丼。
このようなメニューですと脂の摂取過多であり、
野菜がほとんど取れていません。
漢方では、「食毒」と呼びます。
ニキビの発生と増殖の原因になります。
「食毒」の改善には、
防風通聖散・平胃散・半夏瀉心湯などを用います。
・お酒を飲まれる方
アルコール度数が高いお酒がいけません。
焼酎のロック、日本酒、ワインなどは、
漢方では「湿熱」を増殖してしまい、
ニキビの炎症と化膿を促進してしまいます。
「湿熱」の改善する処方としは、
黄連解毒湯+五苓散が効果的です。
・白砂糖などが多く使われた甘い物。
ケーキなどのお菓子になります。
これも漢方で考える「食毒」であり、
「湿熱」にもなります。
②眠りについて
よく何時間眠ると良いとかの話になります。
漢方では、何時に眠りにつくかがポイント
になります。
日が落ちて夜になります。
漢方では、陰の時間帯になります。
そこで夜に十分な睡眠が得られますと、
陰が満たされると考えています。
ですから漢方では、午前2時の前後二時間
をしっかりとした眠りが欲しいのです。
なるべくその日のうちに眠りについて
頂きたいのです。
処方としは、竜骨や牡蛎が含まれる
桂枝加竜骨牡蛎湯などが効果的です。
③メンタルのコントロールは大事。
ストレス社会と言われるようになって、
久しく時は経ちますが、
メンタルのコントロールは、
自律神経や内分泌系ホルモン
の調整に役立ます。
日頃から適度な運動や趣味を
心がける事は大切なことです。
メンタルの不調に用いる処方としは、
柴胡疏肝散・逍遥散・四逆散などを用います。
④ニキビと便秘
この関係も密接に関わります。
便秘になるとニキビが悪化すると、
経験された方は多いと思います。
反対に便秘を改善すると、ニキビが
軽減する事もよく知られています。
食事や運動などから便秘にならない
ような日常生活を送りましょう。
大黄が配合されている大黄甘草湯
や承気湯類が効果的です。
☆スキンケアからみたニキビ
あまりにも熱心にクレンジングや洗顔を
いてしまうと、皮脂を取りすぎてしまう
ことがあります。
こうなりますと、肌のバリアー機能が
低下してしまい、刺激から肌を守るために
角質が厚くなってしまいます。
ニキビ治療にとっては、良い事ではありません。
また、大人ニキビでは保湿が十分でないために
ニキビが悪化してしまうケースもあります。
スキンケアも肌に応じたバランスが大切と
言えます。
肌に栄養が行きわたっていない場合は、
当帰や黄耆が配合された帰耆建中湯などが
効果的です。
漢方コラージュ代官山
漢方研究会コラージュ
戸田一成
代官山 東京