コラム

低気圧と雨で頭痛、気象病かも?

コラム

低気圧が来て天気が崩れて雨となると、

頭痛が始まり体調不良となる方が

いらっしゃいます。

天気の崩れは、気温・湿度・気圧の変化で

起こり、これらの要素で体調が悪くなる方が

気象病になります。

梅雨・秋雨など雨が続く季節や、

台風などが最も気象病として顕著に

現れます。

この三要素の中で一番影響が

大きいのが気圧の変化です。

その次が湿度になります。

このように天候によって病症が現れる

気象病は、現代医学ではあまり認知されて

いないため治療法がありません。

漢方薬を上手く使う事によって、気象病の

症状が軽減する事は良くあります。。

最も多いのは頭痛です。

そして困るのは、嘔吐を伴う方です。

次に浮腫み、めまい、身体の痛みなどです。

 

①気圧の変化

気圧は5hPaの変化で、病症が現れる方が

いると言われております。

東京に住んでいて、九州付近に台風が来ると

分かる方がいらっしゃいます。

気象病と関係の無い方からすると、

とても不思議に感じます。

現代医学では、気象病のメカニズムとして

自律神経の乱れと考えております。

但し乱れた自律神経を整える特効薬は、

ありません。

そこで、日常の生活をリズミカルにと

進められるわけです。

では、漢方ではどのように

考えるのでしょうか?

気圧の変化によって起こる気象病に対して、

漢方では「気の流れの異常」と捉えます。

そして、桂枝甘草湯と言う処方が適応します。

気圧の変化に対して漢方では、

対応する薬があると言う事です。

 

②湿度の影響

人の体内の70%は水が占めています。

ですから、体内の水はけの悪い人は、

湿度が高いと影響を受けやすいと言えます。

現代医学では、この点水はけを良くする

薬はありません。

漢方では、体内の水はけの悪さの原因である、

「水の偏在」も気象病と密接に関係すると

考えています。

この体内の「水の偏在」を調整するのが、

蒼朮・茯苓・沢瀉などの薬草になります。

 

気象病の原因である、「気の流れの異常」や

「水の偏在」を調整する第一選択処方として、

茯苓沢瀉湯や苓桂朮甘湯があります。

素体として、冷え性・生理不順・浮腫み

・しびれなどにより、様々な加減が

必要となります。

どれだけ気象病の方を診てるか、

経験が必要になります。

それでは、気圧が下がって湿度が上昇して

雨になり頭痛が発症しますが、素体の違い

によりどのような加減をするのか、見て

いきましょう。

 

1.素体に冷え性がある。

相当数の気象病の方をみていると、

気づくことがあります。

気象病の方は冷え性が多い。

そして筋肉量が少ない。

体重に関係なく身体の筋肉が占める割合

が少ない。

気象病→冷え性→筋肉量が少ない、

実はこれらは密接に関係するのです。

筋肉量が少ないとどのような事が起こり

やすくなるのか?

筋肉とはポンプの働きがあり、また発電機

の役割もあるのです。

ポンプの働きとは、筋肉が血液や水(体液)の

循環を良くするのです。筋肉量が多いと働きが

良く全身に血液や水を巡らせます。

筋肉量が少ないと循環が悪くなり、血液や水が

停滞しやすくなります。

発電機の役割とは、筋肉そのものが体温を維持

します。筋肉量が多い方は体温が高めに維持で

きます。筋肉量が少ないと体温を発電する能力

が低いため低体温になりやすく冷え性になります。

そこで気象病に伴う片頭痛の方で、茯苓沢瀉湯が

適応となり、筋肉量が少なく冷え性の方には、

次のような方法を勧めます。

まず適応処方の茯苓沢瀉湯に乾姜をプラスします。

そして、筋肉量をアップするためにストレッチなど

の運動を勧めます。

 

2.素体、浮腫みやすい。

筋肉は「血液や水の循環」そして「体温の維持」

の働きがある事を述べました。

気象病の原因の一つに、「水の偏在」があります。

これは、筋肉のポンプとしての働きに関係します。

筋肉のポンプの働きを良くして、「水の偏在」を

改善する薬物に蒼朮・茯苓・沢瀉があると述べま

した。茯苓沢瀉湯が適応の方ですと、この三つの

薬物である蒼朮・茯苓・沢瀉の量を服用できる

味まで量をアップして行く必要があります。

そして冷え性を伴う方と同様に、筋肉量をアップ

するためのストレッチ等の運動を取り入れる必要

があります。

 

このように見てきますと、気圧が下がって湿度が

上昇して雨になり頭痛が起こる気象病の方は、

総じて筋肉量が少なく冷え性で浮腫みやすい

傾向があります。

さらに冷え性や水はけが悪く浮腫む状態が

続きますと、痺れたり生理不順が起こったり

するのです。

このように気象病に伴う片頭痛でも、素体の

違いによってさまざまな加減が必要になります。

そして、薬物だけでなく筋肉量をアップさせる

事が、気象病における漢方治療にどれだけ大切

な事なのかがお分かり頂けたと思います。

 

漢方コラージュ

漢方研究会コラージュ

代官山 東京

 

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