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漢方研究会 コラージュ『傷寒論』構造を理解する、についての質問。

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漢方研究会・コラージュに関する

お問い合わせを頂くようになりました。

ありがたい事であり、感謝です。

その中でも『傷寒論』において、「構造を理解する」

とはどのような事なのか?

と言うご質問も多く頂きます。

この場で全体の解説をするのは難しいので、

その一端について述べてみたいと思います。

 

漢方研究・コラージュでの『傷寒論』は、

陰陽で読むことが基本になます。

更に細分化して、三陰三陽として解釈します。

ここまでは、他の漢方研究会の方も同じ考え

と思います。

『注解傷寒論』においては、1条から始まり

381条で終わります。

もし、1条から381条までを素読するのなら、

それは2Dの世界であり、構造は存在しません。

素読や輪読という勉強方法も、もはや過去のものです。

漢方研究会・コラージュにおいて、最も重要視して

いる事は、臨床における結果です。

どんな高昇な理論でも、現在の臨床で結果がでなければ、

意味を持たないのです。

陰陽→三陰三陽そして表裏内外の物差しを持つ

事により、2D→3Dすなわち立体的になります。

正しく構造を理解する事により、例えば現代に

おいて気象病で辛い思いをしている方々に、

応用ができるのです。

実際の臨床において、『傷寒論』の構造の

考え方をもとに、気象病の治療を的確に

行うことができると、漢方研究会・コラージュ

では認識しています。

具体的に見ていきましょう。

 

『注解傷寒論』

12条「太陽の中風 陽浮にして陰弱 陽浮なる

者は 熱自ら発し 陰弱なる者は 汗自ら出で

嗇嗇悪寒し 淅淅悪風し 翕翕発熱し

鼻鳴乾嘔なる者 桂枝湯之を主る。」

 

35条「太陽病 頭痛発熱し 身疼腰痛し

骨節疼痛し 悪風し 汗無くして喘する者

麻黄湯之を主る。」

 

38条「太陽の中風 脈浮にして緊 発熱悪寒し

身疼痛し 汗出ずして煩躁する者 大青龍湯

之を主る。

若し脈微弱にして 汗出悪風する者 服すべからず

之を服すれば則ち厥逆し 筋惕肉瞤す

此れ逆と為す也」

 

この三つの条文を2Dで読みますと、何の繋がりも

ありません。それどころか、12条の太陽中風で桂枝湯は

理解できますが、38条の太陽中風で大青龍湯は、

傷寒ではないかと思ってしまいます。

 

そこで、漢方研究会・コラージュでは、

陰陽→三陰三陽に表裏内外の物差しを

取り入れる事によって、12条→35条→38条に

系統的な流れの存在があることを理解できます。

結果、38条の太陽中風は大青龍湯で良い事が

分かるのです。

 

合病や併病なども、構造的に理解していないと、

間違った解釈になってしまいます。

例えば『注解傷寒論』32条

「太陽と陽明の合病なる者は、必ず自下痢す、

葛根湯之を主る。」

この合病の解釈にある解説書を見ますと、

「太陽と陽明を同時に病むものを、

太陽と陽明の合病という。」と述べられています。

これは明らかに間違えです。

奥田謙蔵・傷寒論講義を見ますと、

「太陽と陽明の合病と云うは、太陽を其の本位

と為し、同時に其の勢いを陽明に現わせる者なり。」

この解釈が正しい事になります。

太陽と陽明が同時に病んでいるのでは無く、

病気の本体は太陽にあって、その邪の勢いが

陽明に波及しているだけなので、太陽にある

邪を葛根湯で発表すれば良い事になります。

太陽・少陽・陽明を平面として見るのでは無く、

立体的にみる事によって、邪と病証がどのような

構造で成り立っているかを、正確に判断できる

のです。

漢方研究会・コラージュでは、『傷寒論』において

表裏内外のモノサシを取り入れて、3D-立体的な構造

として理解出来るようなトレーニングをしています。

 

漢方研究会・コラージュ

代官山・東京

 

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