『注解傷寒論』23条 25条 27条の問題点
研究会
『注解傷寒論』
23条「太陽病得之八九日 如虐状
発熱悪寒 熱多寒少 其人不嘔 清便欲自可
一日二三度発 脈微緩者 為欲癒也。
脈微而悪寒者 此陰陽倶虚 不可更発汗
更下更吐也。
面色反有熱色者 未欲解也。
以其不能得小汗出身必痒
宜桂枝麻黄各半湯。」
25条「服桂枝湯 大汗出 脈洪大者
与桂枝湯、如前法。
若形如虐日再発者 汗出必解
宜桂枝二麻黄一湯。」
27条「太陽病 発熱悪寒 熱多寒少
脈微弱者 此無陽也。
不可更汗 宜桂枝二越婢一湯。」
問題点
まず23条から見てみよう。
「~一日二三度発」とある。
この文章では、何が一日に二三度
発するのか?分からない。
「面色有熱色~身必痒」とある。
熱があるかのような赤い顔色で、
更に身体が痒い状態で、
桂枝麻黄各半湯が妥当とは思われない。
25条の問題点
桂枝湯を服用した後、大いに汗が出て
脈が洪大になる現実があるだろうか?
そして更に桂枝湯を与える?
27条の問題点
脈が微弱で陽が失われている状況で、
桂枝二越婢一湯が適当とは考え難い。
このように23条・25条・27条は、
編纂において錯誤があるように
思われる。
そこで整理してみると、以下の
ようになる。
23条「太陽病得之八九日 如虐状
一日二三度発 発熱悪寒 熱多寒少
宜桂枝麻黄各半湯。
其人不嘔 清便欲自可
脈微緩者 為欲癒也。
脈微而悪寒者 此陰陽倶虚 不可更
発汗更下更吐也。
面色反有熱色者 未欲解也。
以其不能得小汗出身必痒
宜桂枝二越婢一湯。」
25条
「服桂枝湯 大汗出 脈洪大者
与桂枝湯、如前法。」→削除して
「若形如虐日再発者 汗出必解
宜桂枝二麻黄一湯。」この文章が
25条となる。
27条→全て削除
このようにするとスッキリする。
まず23条では、何が一日に二三度発する
のかが分からなかったが、虐状の如くが
一日に二三度発すとすれば、意味が
通る。
25条では、元々温病の患者に桂枝湯
を与えれば、大いに汗出が出てと
なる事も考えられる。
しかし、その後に再度桂枝湯を
投与する事は考え難い。
27条は、全く意味不明である。
削除が正解になる。
漢方研究会 コラージュ
代官山 東京
戸田一成
