コラム

ストレス→胃が重い・硬い 腹部の張り・ガスが多い

コラム

ストレスにより消化管に症状が出る

Aさん35歳の男性の方が、

漢方相談に来られました。

IT企業に勤めるプログラマーです。

仕事の納期が迫ってくるときなど、

ストレスがかかると、胃が重くなり、

更に胃が硬くなる感じがします。

そしてお腹が張ってきてガスも

多くなります。

そこで消化器内科にて、胃内視鏡検査・

腹部エコー検査・血液検査をしましたが、

異常はありませんでした。

胃薬と整腸剤が処方されて服用しましたが

症状は軽減しませんでした。

そこで前から漢方治療に興味があったので、

漢方薬の服用の流れになりました。

 

☆ストレス→症状 治療のポイント

 

最近では一般向けの中医学入門などの

書籍もあり、中医学が身近になりました。

Aさんもこの手の本を読んでいました。

中医学では、ストレス→症状の流れを、

気の流れが停滞して症状が発症すると

考えています。

これを、肝気鬱結と呼びます。

処方では柴胡剤が選択されます。

Aさんも当然、柴胡剤が処方されると

思っていたようです。

肝気鬱結という病理は、ストレスによって

起こる邪のことです。

ここでの治療のポイントは、素体の強弱

について考える必要があります。

素体が丈夫であれば、ストレスによって

起こった邪の肝気鬱結を解消すれば

良いことになります。

ところが素体が弱い方は、肝気鬱結を

解消する柴胡剤が適しない場合が

あるのです。

即ちストレスに対応ができるような、

素体を作る必要があるのです。

そこで、Aさんには柴胡剤ではない

処方を服用して頂きました。

 

肝気鬱結を解消する方法が「攻め」ならば、

Aさんに出した処方は胃腸を丈夫にする

「守り」の処方になります。

 

二週間の服用で少し症状の改善が見られました。

更に服用を続けること、四週間。

ほぼ症状は気にならなくなり服用を中止

して様子を見ることにしました。

 

但し、漢方薬の服用と同時に生活習慣の

見直しを確認しました。

Aさんの日常の生活に運動はありませんでした。

やはりこれでは、ストレスに適応できる

身体にはなりません。

「食事・睡眠・運動」、これらは基本中の基本

になります。

Aさんの生活習慣において問題なのは、

「運動」です。

ところが忙しいAさんは、ジムなどに行く

時間はありません。

そこで、自宅から職場まで一駅電車に

乗っていましたが、歩いてもらう

ようにしました。

歩く事に慣れてきたので、体調が良ければ

ジョギングに切り替えてもらいました。

日常の生活習慣に運動を取り入れ事で、

食欲も出てきて夜間の睡眠の質も良く

なってきました。

 

このように、ストレス→症状の方は、

たくさんいらっしゃいます。

当然、漢方治療が有効なのですが、

生活習慣も含めて考える必要があります。

 

漢方治療を希望される方は、まずご自身で

生活習慣を見直すことから初めてみるのも

良いと思います。

 

※素体の強弱について、

ここ身体において二つの確認事項があります。

漢方に詳しい医師・薬剤師に相談してみて

下さい。

 

漢方研究会 コラージュ

漢方 コラージュ 代官山

戸田一成

代官山 東京

初めての方へ(料金について)

ALL
ページトップへ