乳がんホルモン療法の 副作用と漢方による対策
コラム
▪️ホルモン療法の主な副作用
乳がんのホルモン療法では、
以下のような薬剤が使用されます。
・タモキシフェン
・アロマターゼ阻害薬
・フルベストラント
・リュープロレリン
これらの治療薬では、
ホルモンバランスが大きく変化するため、
更年期障害に似た症状が現れることが
あります。
主な症状としては、
・のぼせ ほてり 発汗(ホットフラッシュ)
・気分の落ち込み イライラ 不眠
・関節痛 筋肉痛
・皮膚の乾燥
などが挙げられます。
▪️医療機関で良く使用さる漢方処方
乳腺外科でよく用いられる漢方処方
としては、
・加味逍遙散
・女神散
などが代表的です。
これらに加え、
・半夏厚朴湯
・柴胡剤
などを組み合わせて
処方されるケースもあります。
これらは主に、
更年期障害の治療経験を
応用したものと考えられます。
ただし、一般医療機関では
脈・舌・腹などの詳細な漢方診断
が難しい場合もあり、
画一的な処方になりやすい
傾向があります。
そのため、症状の改善が十分に
得られないケースも見受けられます。
▪️漢方コラージュでの新たなアプローチ
(経方理論に基づく考え方)
漢方コラージュでは、
ホルモン療法の副作用を、
「経方理論」の枠組みにで捉え直す
試みを行っております。
経方理論とは、
古典である『傷寒論』・『金匱要略』に基づき、
現代の症状を体系的に理解する考え方です。
『金匱要略』には「虚労病」という概念があり、
そこの中に「失精」という状態が
記載されています。
ここでいう「精」は単なる生殖機能ではなく、
・生命エネルギー
・回復力
・ホルモンバランス
といった、より広い意味を含みます。
ホルモン療法による副作用や更年期症状は、
この「失精」の状態と捉えることができます。
▪️実際の臨床での効果
この考え方に基づき、
・ホットフラッシュ
・気分の不調
を主なターゲットとして漢方を処方した結果、
症状の軽減が確認できたケースを経験しています。
▪️まとめ
加味逍遙散や女神散で十分な効果が
得られない場合でも、
体質や状態を丁寧に見極めることで、
別のアプローチが有効となる可能性があります。
ホルモン療法の副作用でお悩みの方は、
一度ご相談ください。
漢方 コラージュ 代官山
漢方研究会 コラージュ
戸田一成
