漢方研究会 コラージュ:面接時、こんな傷寒論の問題が出ました。
研究会
Lob collageでは、お互いのミスマッチを防ぐ
意味でも面接をお願いしております。
そして、その方々のレベルの応じて、
事前学習を行っております。
初めて漢方を学習する方には、基礎理論など
を提示する事になります。
もう既に漢方薬局を開業されていて、
基本的な古典を読まれてる方もおります。
これはその一端ですが、先日以下のような
問題を出しました。
『註解傷寒論』163条
「太陽病 外証未除而数下之 遂協熱而利
利下不止 心下痞硬 表裏不解者
桂枝人参湯主之」
多くの方々が見た事のある、桂枝人参湯の
条文ですね。
それでは問題です。
①「外証未除」とありますが、
なぜ「表証未除」ではないのか?
解答としては、
・表ー外における「外」
・表ー外ー裏における「外」
・病邪の発現する部位としての「外」
これらを明確にすると、解答がでますね。
②「外証」と提示しているが、それを受けて
「表裏不解」とある。
「外」と提示してのであれば、「内外不解」
として受けるべきではないのか?
解答としては、
「外証未除」の状態での誤下。
それによって起こる病症は、「内」
にはなく「裏」に位置するので、
結果「表裏不解」で正解となりますね。
張仲景は、このような表現を多く使います。
傷寒論は平面的(2D)として読むのではなく、
立体的(3D)に解釈する事が重要になります。
傷寒論を立体的に解釈する事により、
傷寒論における
・生理学
・病理学
・解剖学
これらが明確になるのです。
傷寒論を読むとは、このような作業を
積み重ねて行くことなのです。
昭和の時代の輪読という勉強方法は、
過去のものなのです。
漢方研究会 コラージュ
漢方 コラージュ 代官山
戸田一成