研究会

「ホットなメンバーによるクールな漢方勉強会」の作り方

研究会

ここ最近、他業種の方からの問い合わせがある。

基本友達の紹介によるものであるが….

二年ほど前も漢方メーカーの役員の方から

お話を伺いたいと依頼があった。

どの業界においても、それぞれの問題点があり、

そこからの脱却を模索しているのである。

 

どうも新卒で入社をしても定着率があまり良くない。

その結果、社員の平均年齢がジワジワと上がる

傾向にある。

なんとか、社員の若返りを計りながら、

活気のある組織にしたいと考えるのは、

当然のことである。

 

☆Lab collage の存在を知る

 

おそらく何かの会話の中で、

ユニークな漢方勉強会があるようだ…

そんなやり取りの中で、

Lab collage ってなに?となる。

 

個人が行ってる私的な集まりであり、

企業が行なっているものと比べれば、

話にならないほどの小さな規模である。

 

毎月、日本各地から50名弱の方々が集まり、

平均年齢が30代である事に興味を抱くらしい。

どのようにして、若い方々を集めるのか?

そこが謎のようである。

 

☆若者が集まらない勉強会から学ぶ

 

活気がなく衰退の一途を辿る勉強会には、

共通の特徴がある。

「勉強会の現状を守り、

それを存続させる事を、第一の目的にしている。

そして、それを伝統と呼んでいる。」

 

昭和の時代にあった、

○○流漢方を継承する事を使命としている。

頑張って継承(過去)を訴え続けて行くのだが、

ふと振り返ってみると、

誰もついて来ない事に気づくのである。

徐々に訴えのトーンは下がり、

気力の消失と共に消えて無くなる。

 

例えば、昭和において、

人気の勉強会があった。

主催者は、漢方医の龍野一雄である。

龍野流と呼ばれ、現在進行形の話を

聞きたかったのだと思う。

現代中医学が日本に流入する前、

龍野のレッスンには、

その予感があったと聞いている。

時代の一歩先を行っていた。

著書『中国漢方』を見れば、

その予感を見て取れる。

しかし、龍野亡き後、

龍野流を継承しようと試みるが…

結果は然りである。

 

このような事は、一般の企業でも、

言えるのではないかと、お話をさせて頂いた。

 

若者の触覚は、過去には反応しない。

これから起こる未来に、刺さるのである。

 

☆レッスンの入り口

 

相手企業の方に、Lab collageで

行なっているレッスン内容について

簡単に説明した。

 

漢方治療においての第一は、症状を軽減する事である。

苦痛を取り除けなければ、意味が無い。

そこで、重要なのは漢方的診断である。

 

漢方的診断の始まりは、「観察」である。

症状について、客観的に注意深く見る。

しかし、この段階では「症状の可視化」は

できない。

 

他業種においても、

例えば金融商品でも、携帯電話でも、

ユーザーが望むものを考えるに当たって、

客観的に注意深く観察するのでは、

ないだろうか….

 

Lab collageにおいて、重要視しているのは、

 

「観察に触発された洞察力がイノベーションを生む」

 

すなわち、観察という表面的な作業から、

より深く見えていない部分までの見抜く力、

それが洞察力である。

 

結果、漢方の可視化につながる。

ここまでトレーニングができないと、

症状を軽減し苦痛を取り除く事はできないと

考えている。

 

このような話をさせて頂いた。

 

相手企業の方からは、

本日は宿題を頂いた、

また後日お話の機会を頂ければと……

 

Lab collage

K.toda

Daikanyama

Tokyo

 

Lab collage(漢方研究会)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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