研究会

Lab collage(漢方研究会) : 可能性は余白にある

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漢方臨床においての行き詰まり

 

漢方内科・漢方薬局を開業して

数年が経つと多くの方は、

臨床に行き詰まります。

 

そこで、このような話を聞いた事があります。

kくんが開業して4年が経った頃、

うまくいかない症例について、

先輩に相談をしたそうです。

 

先輩から、「迷ったら基本に帰れと」。

なんともご尤もなアドバイスに聞こえるかも

しれませんが…..

 

全く的を得ていません。

 

臨床応用において、基本に帰っても、

何も解決策は出てきません。

先輩自身は、理論としての学習を

受けてきたのでしょうね。

 

方証相対を主にした古方、

臓腑弁証がメインになる中医学、

体質的分類の一貫堂。

 

皆さん、いろいろと学習されたと思います。

ところが、臨床の壁にぶち当たる。

ノートにもびっちりとメモが書かれています。

何度も読み返して、みた事でしょう。

しかし、次の一手が浮かばない…

 

外科において…

 

話は漢方から離れて、外科を見てみましょう。

 

30年ほど前は、外科において拡大手術が

主流でした。

その後、欧米で修行した医師が技術を

日本に持って帰ります。

縮小手術が始まるのです。

まるで反対の発想。

何故か?

患者さまの負担が圧倒的に軽く済む

からです。

入院期間も短く、回復が早い。

 

開腹せずに、腹腔鏡による手術が主流になります。

更に消化器内科では内視鏡による手術が

行われるようになります。

臓器が温存されることになり、

患者さまは更に術後の回復が早くなります。

そして、ロボット支援手術が導入されます。

ダビンチ・ロボット手術です。

 

このように外科では、飛躍的に技術革新が

起こってきます。

これは、「基本に帰った」わけではありません。

新たな「発想と視点」を持ったからなのです。

 

漢方に戻ります

 

漢方の領域においても、外科と同じなのです。

もう若いあなたならお分かりですね。

行き詰まった症例の次の一手?

 

今まで勉強してきた、

ノートをいくら読み返しても、

次の一手は出て来ないのです。

拡大手術から腹腔鏡そして内視鏡の手術が

生まれたように。

新たな発想が必要なのです。

 

それには、びっしりと書かれたノート、

そこではなく、「余白」にこそ問題解決の

糸口があるのです。

 

「新たな発想と視点を、余白に作る。」

 

その領域での勉強会がLab collageなのです。

 

Lab collage(漢方研究会)

戸田一成

代官山 東京

 

Lab collage(漢方研究会)

 

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