コラム

漢方コラージュ代官山 :女性と便秘

コラム

女性の方で便秘に悩まれてる方は、

とても多い印象があります。

手っ取り早く下剤になりますが、

スッキリとはいかないんですね。

 

47歳のAさんも2年ほど前より、

便秘に悩んでいます。

今まで漢方薬局にて、

大黄甘草湯・桂枝茯苓丸加大黄

などの大黄が含まれる漢方薬を

服用してみたのですが、

結果便秘が改善することは

ありませんでした。

そこで最近は近所の医院からの処方で

酸化マグネシウムを服用しています。

 

どうにかならないものかと、

相談に来られました。

便秘の他に浮腫みが顕著にあります。

特に足首の辺りは、しっかりと浮腫んで

います。

そして、足首から足先にかけて、

とても冷えてる事が触診より確認できます。

 

浮腫みが顕著になってから、冷え性も強く

なり、身体の代謝が悪くなった感じが

するとの事です。

よっこいしょ・だるい、こんな表現のようです。

 

そこで一週間、煎じ漢方薬を服用してもらう

事にしました。(大黄は含まない配合)

結果、酸化マグネシウムを服用しなくても

自然にスッキリと朝食後に排便があった

との事です。

引き続き服用して頂いております。

 

漢方治療としては、何をしたのか?

「水を動かした」のです。

 

「水は冷えを呼びます。

冷えは水を招きます。」

Aさんの便秘は、この二つ「水と冷え』が

原因の便秘だったのです。

「水と冷え」の改善により、浮腫みも軽減

してきました。

浮腫みは濡れたTシャツです。

濡れたTシャツを着ると重いです。

ですから、よっこいしょ・だるいになります。

 

浮腫みの軽減で身体も軽くなったきました。

引き続きお通じは毎日スッキリとあります。

 

このように、便秘=下剤・大黄ではないのです。

便秘の漢方治療には、「水を動かす」

この一手があるのです。

 

また、漢方では大黄を下剤とは考えていません。

 

漢方で考える大黄とは、「結毒を通利する」

このように捉えているのです。

 

漢方コラージュ代官山

漢方研究会 コラージュ

戸田一成

代官山 東京

 

女性に特化した漢方

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