コラム

酒さ・赤ら顔・ほてりの漢方:漢方コラージュ代官山

コラム

酒さとは、鼻・眉間・頬などに赤みがあり

赤ら顔と称される疾患のことです。

お酒を飲みますとぽーと頬が赤みをさしてきます。

そのような事で、酒さと言われるようになりました。

実際、お酒を定期的になおかつ大量に飲まれる方は、

常に赤ら顔の傾向が見られます。

また、お酒を飲まれない方にも疾患としての

酒さは起こります。

 

酒さの原因

 

赤ら顔になる酒さの原因はわかっておりません。

考えられる事としては、皮脂腺が異常に増殖する

ことや、顔における毛細血管も増殖することが、

赤ら顔になってしまうと推測されています。

 

また、活性酸素や胃の中にいるピロリ菌なども、

毛細血管の拡張に関与しているのではないかと

考えられています。

 

酒さの分類

発症は中高年に多く、症状の進行によって

三段階に分類されています。

 

第一期酒さ:紅斑性酒さ

顔がほてって赤くなり、毛細血管が表面に

浮き出て見えるようになります。

 

第二期酒さ:酒さ性痤瘡

毛細血管が拡張した赤ら顔に加えて、

ニキビのような膿疱が見られます。

 

第三期酒さ:鼻瘤(団子鼻)

鼻の膿疱が悪化して、できもののように

鼻が盛り上がった状態になります。

 

第一期→第二期→第三期と進行していきます。

 

酒さという疾患は、漢方治療において男女の

違いがあります。

女性は、第一期から第二期までの方が多い。

男性は、第二期から第三期までの方が多い。

これは素体の違い、筋肉量の違いが影響して

います。

漢方コラージュ代官山では、

女性に特化した漢方治療を行っておりますので、

まず女性の酒さについて述べてみたいと思います。

 

女性の酒さの漢方治療

 

冷え症でカラダが弱いタイプ

 

頬から鼻にかけて、毛細血管の拡張が目立ち

ます。それに伴いほてりもあります。

カラダの筋肉量も少なく、食事の量も少なく、

手足は冷えやすいタイプです。

温度差によって毛細血管の拡張や収縮が

ありますが、拡張したものが戻り難い体質です。

カラダを温めて食欲を増して丈夫な体質に

していく事が、毛細血管の収縮につながります。

漢方薬では、乾姜・附子・桂枝などを用います。

 

生理痛があり浮腫みを伴うタイプ

 

生理時に痛みがありホカロンを下腹部に入れると

楽になります。この方は血が冷えているのです。

そして、足が浮腫みやすい体質があります。

血を温めて浮腫みである水の偏在を整える

必要があります。

ここでも拡張した毛細血管を収縮させる

必要があります。

用いる処方は、当帰芍薬散になります。

 

生理時にレバー状の塊が目立つタイプ

 

生理痛も強く、経血の量も多く、

経血の中にレバー状の塊が目立ちます。

唇や舌の色も暗紅色から赤黒い色調になります。

皮膚にはクモ状血管腫ができやすくなります。

漢方ではこのような状態を「瘀血」と呼んで

います。

瘀血という血の停滞が毛細血管の拡張に

悪い影響を及ぼします。

そこで瘀血を解消するために、

桂枝茯苓丸・桃核承気湯・通導散などを用います。

 

イライラ感が強くなり生理の周期が乱れるタイプ

 

生理の前になるとイライラ感が強くなります。

家庭や会社などでも支障をきたす事もあります。

毛細血管の拡張も明確になり、火照るというよりは

強くのぼせる感じになります。

この強いのぼせが更に毛細血管の拡張につながり

ます。

年齢によってはホットフラッシュが起こる事も

あります。

メンタルを落ち着かせ、強いのぼせを冷ます

必要があります。

この時に使用する処方が、加味逍遙散になります。

 

音に過敏になり動悸や不眠を伴うタイプ

 

電話や隣の家の物音に敏感になり、

驚きやすくイライラして落ち着きを欠きます。

神経性の心悸亢進症や高血圧症、または不眠症を

伴います。

精神を落ち着かせる事を第一に考えます。

このようにメンタルの不調が自律神経を

介在として毛細血管の拡張に影響してきます。

このような状況に用いるのが、

柴胡加竜骨牡蛎湯になります。

 

酒さの病歴も長くなり枯燥するタイプ

 

毛細血管の拡張に炎症を伴い、病気が長期に及び

カラダが伏熱の影響を受けて枯れるように乾いて

きます。

髪・皮膚・筋肉の減少を伴います。

のぼせや頭汗、動悸そして口の乾きなどを伴います。

炎症による熱のためにカラダが乾きますので、

熱を冷ましてカラダに潤いを持たせる必要があります。

長期に及ぶ灰中の火が毛細血管を拡張し続けること

になります。

そこで用いる処方は、柴胡桂枝乾姜湯になります。

 

男性の酒さの漢方治療

男性の酒さの漢方治療は、

主に二期から三期になります。

男性は女性に比べて筋肉量も多く、

エネルギーがありますので、

素体が冷えて虚弱に伴う第一期の酒さは、

あまり起こりません。

また、飲酒の量も多く、カロリーの高い食事

も多く見られます。

酒さとしても、ニキビ状から鼻瘤のように

ボコボコになる状況にまで進行します。

このようになりますと、

葛根紅花湯、黄連解毒湯などの清熱作用が

強い処方を用いる必要があります。

 

漢方コラージュ代官山

漢方研究会 コラージュ

戸田一成

代官山 東京

 

女性に特化した漢方

 

 

 

 

 

 

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