女性と漢方:冷え性 浮腫み 月経困難症 更年期障害
コラム
女性特有の病症・疾患があります。
そして、女性と漢方は相性が良いです。
それは、女性がお困りの症状などが、
現代医学では対応できないものがある
からです。
女性の方々がお困りの症状で最も
多いのは冷え性でしょう。
そして、むくみ、月経に関わる病症、
年齢を重ねての更年期障害などなど。
女性の方の漢方治療に普段から関わって
いると、病症の如何に関わらず、
女性としてポイントとなる点が四つ
あることに気づきます。
みていきましょう。
重要なポイント
①陽気(温めるエネルギー)を作る
体温を保ったり、基礎代謝を維持する
エネルギーのことでもある。
そして、冷え性の原因になります。
身体を温める最大の供給源は食事です。
まずバランスの良い食事を摂っている
事が大切です。
食事の内容について確認をする医師・薬剤師は
信用して良いと思います。
ここ全く触れずに漢方を進めるようで
あれば、???と考えましょう。
では、漢方薬は何なのか?
食事はそれなりに摂っているのに、
身体を温めるエネルギーに転化されない時に、
漢方薬を使うのです。
このように適正な確認のもと、
必要に応じて漢方薬を用いると
身体は温まります。
また、身体を冷やしてします食品を
控える事も大切になります。
例えば、冷蔵庫から出した牛乳やヨーグルト
生野菜、果物なども身体を冷やして
しまいます。
気をつけないといけません。
②水の分布バランスの調整
人体の70%弱は水でできてます。
体内の水の分布バランスが良いと
体調も管理できます。
ところが、女性は体内の水の
バランスが乱れてしまう事が多い
のです。
まず、浮腫んできます。
そして、浮腫みと冷えは密接に関係
します。
更に湿度の影響を受けやすい。
梅雨や台風の影響で体調が悪くなりやすい。
確かにこのような訴えは、女性に多い
ですね。
そして、男性には少ない現実があります。
例えば会社の中で、湿度が高いと足が浮腫み
やすいと訴える男性の社員は、
ほぼいませんよね。
この違いを考える必要があります。
女性と男性の違いは「筋肉量」なのです。
筋肉の役目は、二つあります。
一つは、ポンプの役目。水はけをよくして
くれます。
二つめは、熱を生産してくれます。
ですから、筋肉量のある方は、
身体が温かくて浮腫まない身体と
言えます。
身体が浮腫んで冷える女性の方が
相談にいらしたら、食事の内容を確認
して、筋肉量を増やすためのお話をします。
そこで更に症状を改善するために、漢方薬を
処方する流れになります。
③血の流れを整える
血と血液はイコールではありません。
時代的にみますと、漢方の用語としての
血が先になります。
その後西洋医学が体系的に発展していく
過程で血液という名称を使い始めたのです。
漢方で考える血は、かなり広い範囲に
用いられます。
ここでは、全身を栄養する要素と
しておきましょう。
では、血という栄養素のもとは何か?
これも、食事になります。
食事から血が生まれます。
ですから、食事の内容を確認することが
とても大切になります。
血が不足した症状があったら、まず
腕の良い医師・薬剤師なら食事の確認を
します。
食事の確認なしに、すぐに漢方薬を処方
しようとしたら???と思ってください。
④陰の保証
漢方で考える「陰」とは何なのか?
一言でいえば、身体の充実度です。
鍛えられた筋肉質のカラダにつきます。
どうしてこのようなカラダが必要なのか?
それは、人間が生きていくためには、
基礎代謝が必要です。
その中でも体温の維持。
①陽気の生成でも触れましたが、
熱を生み出しています。
そうしますと、その熱に対応するための
充実したカラダがないと、オーバーヒート
してしまいまず。
そのために、陰陽のバランスをとる
と言う言葉があるのです。
陰そのもを漢方薬で補うことは、
できません。
食事と運動、そして睡眠が陰を補い
充実したカラダを作っていくのです。
女性の方が体調の不調を感じたら?
以上の四点を確認してみてください。
そして、腕の良い医師・薬剤師の
漢方治療を受ける事で、
改善していくと思われます。
漢方研究会 コラージュ
漢方コラージュ代官山
戸田一成
代官山 東京