お知らせ

更年期障害 漢方薬 その二

お知らせ

まだ残暑が残る9月の中旬頃、Pさんが

漢方相談に来られました。

Pさんは55歳、身長156cm 、体重48kg

の女性の方です。

Pさんは53歳で閉経しています。

閉経前2年間ほど更年期症状で辛い

思いをしました。

のぼせや発汗、突然の動悸、睡眠障害

などです。

そして閉経後はこのような強い症状は、

出なくなりましたが、ここ一年ほどで

体重が3㎏ほど減ってしまいました。

内科にて検査をしましたが、特に異常は

ありません。

体重の減少と伴に肌が乾燥気味になり、

髪の毛の艶がなくなり細くなったそうです。

そして困る事は、明け方に微熱と寝汗が

出るようになった事です。

 

☆Pさんの症状を漢方では、どのように

考えるか?

 

Pさんは更年期症状がありました。

女性ホルモンの減少に伴い症状があった

わけです。そして閉経に伴い強い症状は

目立たなくなりましたが、女性ホルモンの

減少はそのまま続いているのです。

Pさんの症状は更年期症状の延長にあると

考えて良いでしょう。

そしてpさんの症状の特徴は、身体が乾燥

してる事です。

体重の減少、肌に潤いが無くなった、

髪の毛が艶がなく細くなった等、

これは身体の乾燥なのです。

但し、これは誰にでも起こります。

加齢に伴う生理的現象なのです。

ところが明け方の微熱と寝汗は

生理的現象ではありませ。

病理的なものなので、漢方薬で治療をする

必要があります。

Pさんは51歳の頃から更年期症状が発生し、

53歳で閉経になりました。

飛行機で言えば、着陸態勢に入り滑走路に

着陸するまで、更年期症状がでた事になります。

ここ漢方では、陰陽のバランスで考えます。

加齢とともに陰陽の絶対量も減少していきます。

そこでバランス良く減って行くのが理想なの

ですが、皆さんなかなかそのようには行きません。

特に陽の減少に比べて陰のほうが減少幅が

大きくなります。

そうしますと過剰な陽の熱エネルギーが

ホットフラッシュや足底の火照りになるのです。

Pさんの明け方の微熱と寝汗も同じ理屈になります。

 

☆Pさんの漢方治療

先ほども述べたようにPさんの漢方治療は、

陰陽のバランスを取ることになります。

但し、年齢や素体の強弱により、

様々なバリエーションが用意されています。

そこで『傷寒論』と言う書籍に次のような

記載があります。

「傷寒、五六日、已に汗を発し、而も復之を下し、

胸脇満微結、小便不利し、渇して嘔せず、

但頭汗多く、往来寒熱、心する者は、此れ未だ

解せずとな為すなり、柴胡姜桂湯之を主る。」

この条文は、正しく陰陽のバランスが乱れて

陽の熱が身体の水分を消耗して行く中で、

渇いていく過程に起こる病症について

述べています。

さらに『金匱要略・瘧病編』を見ますと、

「柴胡姜桂湯は、瘧、寒多くして、微に熱あり、

但寒して熱せざるを治す。」とあります。

ここでの瘧の如く微にある熱が、

Pさんの明け方の微熱と寝汗に通じるのです。

そこでPさんに柴胡姜桂湯を煎じて服用して

頂きました。

4週間の服用で微熱に伴う寝汗は、ほぼ

気にならなくなりました。

更に2週間分を服用して廃薬としました。

Pさんが気になさっている体の乾燥は、

誰にでも起こってくるものであり、

漢方薬の服用で若返るものではありません。

但し日常生活の食事は大切になります。

どうしても年齢と伴に動物性たんぱく質

の摂取が減ってきます。

無理のない範囲でお肉は食べられた方が、

身体の乾燥には良いのです。

最近、地中海料理が見直されていますが、

オリーブオイルや亜麻仁油などの油も

加齢に伴う身体の乾燥の程度を和らげる

には必要でしょう。

カンポウ コラージュ

漢方研究会 コラージュ

代官山 東京

戸田一成

 

 

 

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