コラム

気象病:低気圧と更年期障害

コラム

47歳の会社にお勤めのJさんが、漢方相談に

来られました。

今年になってから、毎月規則正しく来ていた

生理がもう四ヶ月もきてません。

その頃より、更年期障害と思われる病症が

軽く出るようになりました。

時に顔がのぼせます。但し発汗はありません。

頭が重く痛んだり、動悸を感じることがあります。

Jさんも軽い更年期障害と思っていました。

病症を感じる時、注意してみると天気が

崩れる前に病症が現れることに気が付いた

のです。

Jさんは年齢的にもそして周期的に来ていた

生理が来ないことを考えますと、更年期障害と

言えます。

但し、低気圧になると明確に病症が現れる

事を考えますと、更年期障害に気象病が

併発したものと考えられます。

閉経の平均年齢は、現在では42~43歳です。

この年齢は漢方で考える「陰血」が減少して

いく年齢です。

「陰血」とは、肌・髪・爪などに潤いを

与える働きもあります。

身体の各所の潤いが不足してきますので、

乾く傾向になります。

この状態に対応するのが、当帰や芍薬に

なります。

そして毎月規則正しく来ていた生理は、

漢方で考える「疏泄」の働きによるものです。

柴胡と芍薬のコンビが必要です。

もう一つの問題である、気象病。

これは、気圧が下がる事により、身体に

影響を及ぼします。漢方で考える

「気の流れ」に影響がでます。

この気の流れを調節するのが、

桂枝と甘草を組み合わせた桂枝甘草湯です。

そこでJさんには、当帰・芍薬・柴胡が配合

されている逍遥散に桂枝甘草湯を加えて

服用してもらいました。

二か月の服用でホットフラッシの病症は

ほとんど気にならなくなりました。

但し低気圧の通過の前の頭痛や動悸は、

まだあります。

そこで、気象病にポイントを絞り処方を

変更しました。

Jさんの気象病は、気圧の変化で「気の流れ」

に異常をきたすことに対して、桂枝甘草湯。

また「水の偏在」の調節する事に対して、

茯苓・蒼朮で対応することにしました。

この配合でさらに二か月間の服用により、

更年期障害と気象病から、解放されて

健康的な日常を過ごされています。

漢方コラージュ

漢方研究会コラージュ

代官山 東京

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